大正期初代肱川橋の橋脚公開 大洲 緻密な造り
愛媛県大洲市中心部にある「肱川橋」のコンクリート橋脚の中から出た大正期の初代れんが造り橋脚が5日、市民に公開された。れんがとと石がびっちり積まれた緻密な造りで、人々は感心しながら記念撮影をしていた。
トラス式の初代肱川橋が開通したのは1913(大正2)年。養蚕・製紙業が栄えており、およそ10年前には、モダンな大洲商業銀行本店=現おおず赤煉瓦(れんが)館=や臥龍山荘が建っている。橋脚は近代大洲の隆盛を見つめた証人だ。
3段構造で、姿を見せているのは上部の2段。高さ4.65メートル、幅7.7メートル、奥行き1.7メートルで、赤れんがを白い御影石とみられる石が覆っている。最下段が埋まっているが、当時の肱川橋の高さをほぼイメージできる。